2026.02.12

【ロシアで踊る】バレエ団の就職・ビザ更新のリアル。面倒くさい「健康診断ツアー」と暗黙のルール

ロシアのバレエ団でプロとして働くということ。
それは舞台で踊るだけでなく、避けては通れない
「ロシア流な事務手続き」との戦いでもあります。
今回は、私が毎年経験しているビザ更新と
労働許可証(ワークパーミット)取得
のリアルな流れをご紹介します。

  1. ロシア入国から労働許可までのステップ
    ロシアで働くには、まず「働く権利」を得る必要があります。
    私の場合、毎年以下のような流れで更新しています。
  • 短期ビザで入国(就職1年目はここから!)
  • 健康診断の受診(これが最大の難関)
  • 労働許可証の申請・発行
  • 労働ビザ(1年更新)の発行
    基本的には「1年ごとの更新」。
    契約書も労働許可もビザも、毎年このサイクルを繰り返します。
  1. 恐怖の「健康診断めぐり」:1日がかりのスタンプラリー
    労働許可証に必須なのが、詳細な健康診断書類。
    血液検査、精神科、総合内科、麻薬検査など、
    4つの専門病院を回る必要があります。
    これがもう、とにかく大変なんです。
    建物がとにかく遠い!
    それぞれの病院が独立していて、
    車で30分以上離れていることもザラ。
    移動だけで1日がかり。
    予約札がない!ソビエト時代の名残「誰が最後?」確認
    ロシアの病院(特に公立)には、
    日本のような親切な「受付番号札」なんてありません。
    待合室に着いたら、まずこう叫ぶ必要があります。
    「クトー・パスレードニー?(最後の人は誰?)」
    名乗り出た人を確認し、「自分はこの人の次だ」
    と自力で把握し続けなければなりません。
    後から来た人に順番を抜かされないよう、
    常に周囲に目を光らせて、ずうずうしく構えて置くことが大事です。
    日本人が苦手なやつです。
    でないと、20人30人の団体と遭遇して全員待つはめになったりするので。
    でもたまにやさしいおじさんなどが譲ってくれることもあります。
    だいたいロシア周辺諸国(ウズベキスタン、タジキスタンなど)の
    出稼ぎ労働者の男性方がたくさんいるので、
    その中日本人女子一人で待つのはなかなかタフです(笑)。
  2. ビザ更新に必要な「3種の神器」
    健康診断をクリアしたら、以下の書類を揃えて申請に挑みます。
  • パスポートのコピー
  • ロシアのバレエ学校の卒業証明書
  • ロシア語検定の証明書最低でтрки 1が必要
    これらの書類をもとに「労働許可証」が発行され、
    それがあって初めて、1年間の「労働ビザ」が手に入ります。