2023.08.11

バレエダンサーの定年

ロシアのバレエダンサーの定年は50歳です。アスリートと同じく身体を使う仕事ですから一般職よりも若い年齢となっています。とはいえ、現役で活躍できるのは40歳ぐらいまでといわれていて、そもそも定年までバレエダンサーとして働く人はあまり多くありません。転職したりバレエ教師の道に進んだり第二のキャリアは様々です。

正直なところ、そこまでバレエに情熱を持っていなくてもバレエダンサーとして働いている人は沢山います。それが可能なのがさすがロシアって感じですが。バレエダンサーは公務員扱いなので給料が安定しているというのも理由のひとつです。とはいえ、激しい肉体労働を伴う仕事ですから踊ることが好きでないと長続きはしないと思います。

ちなみに、わたしがお世話になっているベテランのダンサーには18歳の娘さんがいます。ロシアではどんな職業でも基本的に2-3年の産休が与えられます。彼女も産休を取った後仕事に復帰しました。定年まで働くと年金がもらえるので頑張るそうです(笑)。彼女のような経験豊富なダンサーは、怪我や病気で出られなくなった人の代役として踊ったり、女王様や妃などの威厳ある立ち振る舞いが求められる役を務めたりしてバレエ団に貢献しています。他にも産後復帰して現役で踊っている人は沢山います。