バレエダンサーとしての働き方には、主に２つの道があります。１つはオペラ・バレエ劇場に所属し、専用の劇場で公演やリハーサルを行う方法です。ここでは、安定した環境で練習し、定期的に公演を行うことができます。

もう一つの選択肢は、ツアーバレエカンパニーに参加することです。ツアーバレエカンパニーは専用の劇場を持たず、公演ごとに国内外の様々な場所でパフォーマンスを行います。国外をメインに回るカンパニーもあり、まさに「踊りながら世界を旅する」という夢のような経験ができます。しかし、衣装や大道具の持ち運びの制限があるため、レパートリーは限られており、同じ演目を何度も演じることになります。これにより、一部のダンサーは飽きを感じることもあるようです。また、夜間のバス移動や常に変わる居住環境、連続公演など、体力的にも精神的にもタフさが求められます。

ツアーカンパニーのツアー期間は様々で、短期間の参加も可能です。普段は劇場で踊っているダンサーが、一時的にツアーカンパニーに参加することもあります。ツアーの行き先には、ヨーロッパのイギリスやスペイン、アジアの中国や日本などがあり、様々な文化を体験する機会も得られます。