バレエにおいて外旋（ターンアウト：足を外向きに回すこと）は欠かせませんが、そのターンアウトが小さい頃から物凄く苦手でずっとコンプレックスでした。私の足の骨頭は付け根のソケット（ポケットのようなもの）にがっぽり覆われていて、股関節の可動域が小さくバレエ的には不利です。いわゆるカエルのポーズも出来ないですし、開脚も180度開きません。それでもプロに求められるターンアウトをある程度出来るようになったのは、解剖学の知識と、知識があれば条件が悪くても改善出来ると教えてくれた方々、すぐに変化しなくても長い目で向き合う心がまえ、継続力のおかげです。もちろん条件が良いに越したことはないですが、条件が整ってなかったからこそ得られた知識があり、またビフォーアフターの振れ幅が大きいので改善される過程で得られる喜びは大きい気がします。あと、常に改善点があるのでバレエに飽きないです（笑）。先ほど長い目で見る心がまえ、と継続力についていいましたが、ここで大事なのが正しい方向性で行うことです。この正しいかどうかというのは、個人の身体によっても異なりますが、しっくりくる、正しいと感じるという感覚的なところが結構大事だと個人的には思います。もちろん先生や専門家の知識やアドバイスはとっても大事ですが、正しい方向性に向かっていれば必ずそう感じる何かがあるはずです。